「壁紙張り替え」ってちょっとワクワクしませんか？でも、いざリフォームを始めようとすると、『どんな壁紙を選べばいいの？』『どこに頼めばいいの?』『失敗しないための注意点は？』と悩む方も多いはず。
この記事では、壁紙のはりかえリフォームを検討している方に、壁紙リフォームの注意点、壁紙・クロス選び方、DIYにするかプロに頼むか、業者の選び方のポイントをわかりやすく解説します。
インテリアコーディネーター、リフォームの営業で、たくさんの壁紙、クロスのリフォームをしていた経験から壁紙、クロスの選び方と注意点、業者選びについてお伝えします。
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壁紙、クロスの張り替えリフォームの基本をおさらい
壁紙？クロス？どう違うの。
壁紙＝クロスです。
私たち建築やインテリアの業界の人はクロスと言いますが、一般の方は壁紙と言われる方が多いです。クロスと言うと布？と思われるかもしれませんが、今はクロス＝壁紙です。
なぜかな？AIさんに聞いてみましょう。
「壁紙」は一般に広く浸透している、文字通り「壁に貼る紙」という直感的な呼称であり、その歴史的背景を色濃く残しています。一方、「クロス」は、布製品から派生し、現代の多様な素材に対応するために業界内で使われるようになった、より専門的で包括的な呼び方と言えるでしょう。
だそうです。
個人的には「クロスの貼り替え」と思っていたのですが、ネット界隈では「壁紙張り替え」の方が一般的なようです。ということで、この記事では「壁紙張り替え」で説明します。
他にもよくわからないことあります。
壁紙張り替えと内装リフォームどうちがうの？
壁紙の張り替え＝内装リフォームの第一歩
私たち業界の人はクロスの張り替えは、内装の工事のうちのひとつと解釈しています。
内装の工事と言うと、クロスの張り替えが含まれていることがほとんどです。
内装工事は、壁紙の張り替え以外のことも含まれる場合が多い、つまり、壁紙の張り替えと一緒にやった方がいい、同時にやる必要がある工事もあると言うことです。
張り替えのタイミングいつ？５年～10年ではない！
ネットで壁紙の張り替えタイミングを検索すると、5〜10年と出てきました。
ホントかな？
私は仕事で、築10年にならない家にたくさん行きましたけど、壁紙張り替えた家はほぼゼロでした。「5〜10年目安に壁紙張り替える」は、よくある「業界の事情」と思います。
じゃあ、いつなんだよ！
壁紙の張り替えベストタイミングは張り替えたくなった時
答えになっていない！とお叱りをうけそうですけど。これホントなんです。
私は日頃から、家を長持ちさせるには、定期的なお手入れの必要があります！とお伝えしていますが、壁紙は、破れていても、汚れていても、機能上は問題ないです。
機能性アップのために機能性壁紙に張り替えると言う話もありますが、今の時点では、機能性壁紙でこんなに良くなった！話は私の周りでは聞こえてきません。便利になることもないでしょう。
ただ、人はAIちゃんと違って厄介な気分というものがあるから、はがれた、破れた、汚れた壁紙の家より、きれいに整った家で生活した方が、いろんな意味でいいと感じる人が多い。
一般的には、築15年を過ぎる頃から壁紙の継ぎ目がわかるようになったり、端がはがれてきたりしますから、そろそろかしら？とご自身が感じた時が張り替えのタイミングです。
でも、これも各家庭で違います。
男の子のいるご家庭では、壁に穴あいていたり、ワンコやニャンコがいたり、今では世間の邪魔者にされているタバコを吸うお父さんとか、お母さんがいるなど生活の条件で壁紙の状態は違ってきます。
汚くなっていなくても、壁紙を張り替えて気分を変えるのも楽しいじゃないですか！
だから、壁紙の張り替えは自分にとって必要になった時がいいです。
壁紙張り替えの時は、壁につているものについても考えること！
好きな時に壁紙の張り替えをすればいいのですが、壁を見てください、ただただ何もついていない壁ってないのでは？
窓のない壁でもエアコンや壁面収納、リモコン、スイッチ、コンセント、ピクチャーレール、照明etc.
新築の時には壁を仕上げた後からつけるものが、張り替えのときにはすでについているから、それを外して壁紙を張り替えます。
はずしたものはそのまま同じ場所に戻せばいいの？を考えて欲しいのです。
エアコンは外すさないか、はずすか
壁紙を張り替えのときエアコン部分の壁には２つの方法があります。
１．エアコンを外してエアコンの裏側も壁紙を張り替える
- メリット：エアコンの交換をしても、エアコンの裏側にクロスが張られているので、新たに取り付けるエアコンのサイズが小さくなっても安心。
- デメリット：エアコンを壁から取り外し、再度設置するためにエアコン業者さんを依頼する必要があるので、費用がかかる
２．エアコンを外さずに手で差し込める範囲で壁紙を張り替える
- メリット：エアコンを外して、再度設置する必要がないので、その費用が掛からない。
- デメリット：エアコンの交換をするのに、新たに取り付けるエアコンのサイズが小さくなると、エアコンで隠れていた壁紙がない部分が出てしまう可能性がある。
近年のエアコンは機能があがっているせいか、同じメーカーの後継機種であってもサイズが大きくなっていることが多いです。
だから、外さずに張ること結構あります。
エアコンの脱着は数万円かかるので、エアコンを取り換える時期が近かったら、エアコン交換をこの機会に検討するといいすよ。
コンセントが足りないなら壁紙張り替えの時がチャンス
パソコンやスマホなどの充電が必要なデバイスが身の回りに増えて、必要なコンセントの数は増えるばかり、電源タップは使っていても、電源タップをさすコンセントが足りなくないですか？
壁紙の張り替えの時が、コンセント増設のチャンスです。
インターホン、リモコン、スイッチの位置に不満はないか？
新築時に高級な家ほど機能のついた立派なインターホンの操作版が壁にについていたりします。そろそろ交換時期ではないですか？リモコンやスイッチの位置にご不満はありませんか？
難しい場合もありますが、壁紙を張り替え時に交換したり、場所を変えたりなどできることもあります。
壁紙リフォーム DIYとプロに依頼どちらがいいかは、求めるもの次第
最近はDIYで壁紙張り替えに挑戦されている方が増えています。
DIYに挑戦する！仕上がりの良さより楽しさを優先すること
費用も抑えられるし、なんか楽しそうですよね。でも、やってみると結構大変です。
DIYしようと思ったらこんなことを覚悟すること
- 必要な道具や材料の準備に思った以上にコストがかかる
- 時間と労力が予想以上にかかる
- 仕上がりが悪く、最終的にプロに依頼すると最初から依頼するより高くなる
それでもDIYでやりたい！と思ったら、まずはトイレの一面だけなど、狭くて目立たない範囲でチャレンジするのがおすすめです。
DIYで張り替えるなら、プロのようにきれいな仕上がりを目指すより、自分でやった失敗なら、おかしなところがあっても許せる！とか、大変だけど楽しい！と思って挑戦してください。
信頼できる壁紙張り替えのプロ選びは、自分が何を重要と思うか次第
壁紙の張り替えをプロに依頼する場合、選択肢はいくつかあります。依頼先ごとの特徴と、選び方のポイントを知っておきましょう。
1. 内装業者・クロス専門業者
- 特徴：壁紙張り替えを専門に扱っている場合が多い
- メリット：ご近所であれば対応がスピーディーなケースが多い
- 注意点：小規模業者はホームページがないこともあり、口コミや実績をよく確認
2. リフォーム会社（総合リフォーム業者）
- 特徴：水まわりやフローリングなども含めたトータル提案が可能
- メリット：複数箇所の同時施工に強く、ワンストップで依頼できる
- 注意点：壁紙だけだと費用が割高になるケースも
3. ホームセンターやインテリアショップの施工サービス
- 特徴：ニトリ・カインズなどが提供している壁紙張り替えサービス
- メリット：価格が明朗で、気軽に依頼しやすい
- 注意点：職人の質が店舗によって異なる。事前確認は必須
4. ハウスメーカー・工務店
- 特徴：既存住宅の施工記録があるため安心感あり
- メリット：構造や素材を熟知しているため、下地処理なども的確
- 注意点：日程や価格に余裕が必要な場合もある
それぞれに、メリット、デメリットがあり、業者さん選びの正解は人によって違います。自分にとって大切なことは、価格、安心感、手軽さ、保証なのか、独自の判断基準で決めること。
業者選び方のコツは、複数に話を聞いて、見積もりしてもらうこと
依頼先ごとの特徴を文字で見ても、ピンとこないし、独自の判断基準と言われても、よくわからないわ。どうしたらいいのかしら？
ネットの口コミ参考になりますが、業者さんの話を聞いて見積もりをとって下記の候億を確認してください。
- 施工実績・事例の豊富さ
- 下地処理の対応有無
- 見積もりの明細が明確か
- 保証・アフターサービスの有無
平米単価だけでなく「施工管理の丁寧さ」もポイントです。工事前にこれを見抜くのは至難の業。複数の業者さんに話を聞いて、お見積りしてもらてください。お見積りの金額も重要だけれど、自分で感じたことを信じてみてください。
複数業者から見積もりを取る簡単な方法を活用する
みなさんどうやって、業者さん探しをしているのかを調べてみると
| 順位 | リフォーム会社を探すときの情報源 |
|---|---|
| １位 | インターネット |
| ２位 | いつも工事を依頼している業者 |
| ３位 | チラシや広告 |
| ４位 | 営業マン |
| ５位 | 友人・知人 |
| ６位 | 企業のショールーム |
| ７位 | テレビ・ラジオ |
| ８位 | カタログ |
| ９位 | 新聞 |
| 10位 | 雑誌 |
| 11位 | 設計士・インテリアコーディネーター |
| 12位 | 増加築相談員・マンションリフォームマネージャー |
| 13位 | 自治体の公的機関相談窓口 |
| 14位 | セミナー・講習会 |
| 15位 | その他 |
出典：一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
「2023年度 住宅リフォームに関する消費者（検討者・実施者）実態調査 結果報告書」
多くの人がインターネットで業者さんを利用しています。
インターネットで検索するとたくさんの業者さんが出てきます。
でも、ホームページを見てもどこがいい業者さんなのかわからない。そこから、何社か選んで見積もりを依頼していたのでは、リフォームする前に疲れてしまいます。
そんなときには、リフォーム比較サイトを利用するのがおすすめです。
リフォーム比較サイトは厳選された複数の業者さんに一度に見積もり依頼ができるので便利です。
壁紙張り替えの壁紙の選び方
壁紙リフォームでは仕上がりにかなり気を使います。
壁紙張り替え、知っていてほしい新築時との違い
新築時は平らな新しいボードに壁紙を張りますが、リフォームの場合は壁紙をはがした際に糊などが残るなどで下地の凹凸が新築時と比べ大きく、張り替えた壁紙の仕上がりに影響を及ぼすので、新築時に比べて施工が難しくなります。
パテなどで下地を平たんにしたり、職人さんの腕次第のところもあり、そうしたことをできるだけ避けるためリフォームの場合の壁紙はリフォーム向けの厚みのあるタイプをおすすめします。
薄くて平らな壁紙で「どうしてもこの壁紙！」と希望される方もいらっしゃいますが、厚くて凹凸のある壁紙より仕上がりが悪くなる可能性があることを理解しましょう。
壁紙（クロス）の種類はいろいろあるが、ビニールクロスが一般的
ビニールクロスのほかに約５種類の壁紙（クロス）ありますが、ビニールクロスは機能性、施工性の良さ、価格などから、日本の住宅では90％がビニールクロスです。
紙クロスや布クロス（織物クロス）にはビニールクロスにはない風合いが魅力的ですが、施工の難易度は上がるので、施工費用も高くなります。水にぬれるとシミになりやすく、汚れがおとしづらいなどのデメリットがあります。
木質系クロス、珪藻土クロス、オレフィン系クロスも同様のデメリットがありビニールクロスより高価になります。
ビニールクロスにない高級感を出したい、デメリットを許容できる方には他の壁紙（クロス）もおすすめでが、ビニールクロスの使い勝手の良さゆえの人気です。
- ビニールクロス
- 紙クロス
- 布クロス（織物クロス）
- 木質系クロス
- 珪藻土クロス・漆喰クロス
- オレフィン系クロス
量産品？1000番台？はクロスのグレードのこと
壁紙リフォームを検討していると、見積もりやカタログで「量産品」や「1000番台」といった言葉を目にすることがあります。これは、ビニールクロスのグレードや種類を区別するための呼び方です。それぞれの違いと特徴を見ていきましょう。
量産品クロスとは（量産クロス）
■ 特徴
- 建売住宅・賃貸物件などでも使われる標準的な壁紙
- 工場で大量生産されるため、コストが安い
- 色・柄がシンプル（白系の無地・織物調が中心）
メリット
- 低価格（材料費＋施工費も安い）
- どんな部屋にもなじみやすいデザイン
デメリット
- デザインのバリエーションが少ない
- 機能性（防汚・消臭・抗菌など）が乏しい
1000番台クロスとは
■ 特徴
- 各メーカーが出している高機能・高意匠の壁紙
- 防汚・消臭・抗菌・調湿・マグネット対応など機能性が豊富
- 素材も厚みや立体感があり、高級感あるデザインが揃う
- 一般的に、品番が1000番台〜のカタログに掲載されることからこの名前に
メリット
- 選べるデザインが豊富（木目調・タイル調・コンクリート調なども可）
- インテリア性が高く、空間にこだわりたい人におすすめ
デメリット
- 量産品に比べて価格が高め（約1.5倍〜）
- 一部の柄は取り寄せに時間がかかることも
量産クロスと1000番台クロスの仕上がりの違いは目で見てわかるということはありません。
確実に違うのはインクの色数と機能性。
壁紙リフォームの場合は凹凸があって厚手のものがおすすめなので、凹凸があるもので気に入ったものがあれば量産品でも大丈夫です。
色柄や機能性にこだわりがあるなら1000番台から選びましょう。
壁紙（クロス）選びは注意点をおさえて楽しむと成功確率が上がる
壁紙選びで気持ちが上がる人結構多いです。いろんな柄があって楽しいですよね。
仕上がった時に後悔しないようにするためにおさえておきたいポイントをお伝えします。
- リフォームの場合凹凸がある厚手の織物調をお勧め。（下地の凹凸が仕上がりに出る確率が少ない）
- 汚止等の機能のある壁紙は普通のものよりも固く施工が難しくなるので、下地の状態によっては普通のものより仕上がりが落ちる場合がある。
- 凹凸があると高級感がある。つるっとしたのは安っぽくなる。
- 廊下や階段など明るくしたければホワイト系。
- 汚れやすい場所やたばこ等が気になるならベージュ系。
- サンプルで見るより実際に貼ると面積が広くなるので明るく、薄く見える。
- 壁より天井を明るくすると圧迫感が少ない。（天井を暗くすると狭く感じる）
- 壁より天井を暗くすると落ち着く。（和室など）
- 廊下や階段などつながっている場所は同じ壁紙にする
- 壁紙のサンプルは大きいもので見て確認する
- アクセントクロスははっきり違った色や柄とわかるものを選ぶ方が効果的柄も
- 柄ものの壁紙など、柄合わせが必要なものは無地のものに比べて、必要な壁紙の長さが増えるので、材料代が高くなる。
ポイントを抑えたら、お好きな壁紙を選ぶと楽しいです。
でも、すべての部屋が違う壁紙というのも、なんだか落ち着かないので、ほどほどに楽しんでください。
アクセントクロスは人気のテクニック
最近はアクセントクロスを張られる方も増えているので、ご存じの方も多いと思います。
アクセントクロスとは、お部屋の一部の壁にだけ色や柄の異なる壁紙を貼ることです。お部屋の雰囲気を手軽に変えたり、個性を出したりできる人気のテクニックです。
着せ替え映像集『部屋だって着替えたい。』SUNGETSU
壁紙だってショールームに行ってみよう！
業者さんが持ってきてくれたサンプル調から選んで、A4サイズくらいのサンプルを取り寄せて確認する場合がほとんどですが、もし、時間が取れたら、ショールームに行ってみませんか？
大きなサンプルが見られるので、壁紙選びがしやすいです。A4サイズのサンプルももらえます。
サンゲツ：業界トップシェア ショールム見学は予約なしで可能
リリカラ：デザイン性が魅力 ショールム見学は予約必要 スタッフのアドバイスがもらえます。
シンコール：機能性壁紙が豊富 ショールム見学は予約なしで可能
トキワ：自社で製造 ショールムはありません。
ルノン：「空気を洗う壁紙」が有名 ショールームはありません。
東リ：高級路線の和風テイスト壁紙 自由見学を希望の方は予約不要です。
壁紙のカタログを見ながらプロに相談したい方はショールームへ
まとめ｜壁紙の張り替えリフォームを成功させるために注意点を把握して壁紙選びを楽しむこと
壁紙の張り替えは、住まいの印象を大きく変えられるリフォームです。
失敗しないためには、この記事を参考に注意点を把握、壁紙選びを実行してください。
万全な準備と時間の余裕をもって、仕上がりの良さよりも楽しむ！ことが重要と思う方はDIYに挑戦してみてください。
仕上がりの良さや、DIYの自身がない方、時間の余裕のない方は断然プロに依頼がおすすめです。
ご自身にあった壁紙リフォームで、理想の空間をつくりましょう。
